2019年05月20日

ラティーファ姫とクモ

プリンセス・シリーズのお話を、また尊敬するシスターが訳してくださいましたので(ジャザーハッラーフ ハイラン!)、インシャーアッラー、続けて二話、紹介します。
絵本をお持ちの方は、ぜひご活用ください♪

まずはこちら、ラティーファ姫とクモのお話です。
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(注:以前、日本語訳をアップした二話同様、原作からあえてストーリーを変えてある部分があります。)

慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において

プリンセス・ラティーファとむらさきのクモ


P2
春から夏に変わる頃、イスティカーマ城では、とてもきれいな目をしたかわいい女の子の赤ちゃんが、産まれました。王様とお妃さまは、アッラーの99の美名をとても愛しておられました。その中でも特に、日本語で、優しい、繊細な(小さなこともすべて知っている)、という意味の「アッラティーフ」というお名前がとっても好きだったので、赤ちゃんに、「プリンセス・ラティーファ」という名前をつけました。

P4
プリンセス・ラティーファは、とても優しい心を持った、すばらしい女の子に育ちました。いつもみんなに親切でやさしくて、誰にでも礼儀正しく話しかけました。

P6
ある天気の良い日、プリンセス・ラティーファは、召使の女の子達をおさんぽに誘いました。
「みんなで森にお散歩に行きましょう。森できれいなお花やおもしろい形の木を見に行きましょう。」

P8
みんなで森を歩いていると、プリンセス・ラティーファの召使のハディージャがクモの巣があるのに気付かずに、クモの巣に引っかかってしまいました。紫色の大きなクモは、自分の家を壊されて、びっくりしてハディージャを刺してしまいました。「痛い!」

P10
ハディージャの腕には、クモに刺された跡がふたつ、くっきりと赤くなって残っています。
プリンセス・ラティーファは、すぐに預言者ムハンマドさま(サッラッラーフ アライヒ ワサッラマ)が教えてくださったドゥアーを思い出しました。「ハディージャ、だいじょうぶよ。預言者さま(サッラッラーフ アライヒ ワサッラマ)の教えてくれたドゥアーを言えば、必ず治るわ、インシャーアッラー。」
プリンセス・ラティーファは、自分の右手を傷ついたハディージャの腕に当てるとドゥアーを唱えました。
「アスアルッラーハルアズィーマ ラッバルアルシルアズィーミ アン ヤシュフィヤカ。」×7回
意味(いみ)「私(わたし)は、偉大(いだい)なるアッラー、偉大(いだい)なる玉座(ぎょくざ)の主(おも)にあなたを癒して(いやして)下さる(くださる)ことを祈り(いのり)ます。」

P12
そして、プリンセス・ラティーファは、クモのところに行くと、クモに話しかけました。「アッサラームアライクム☆(あなたの上に 平安がありますように)、クモさん、ごめんなさい。あなたの家をハディージャが壊してしまったので、びっくりしてハディージャを刺したのね。クモさん、どうかハディージャを許してあげてね。ハディージャはあなたの家が見えなかったの。わざと壊したんじゃないのよ。」プリンセス・ラティーファはやさしくクモに語り掛けました。

P14
それから、プリンセス・ラティーファは、アッラーにドゥアーしました。
「アッラー、どうかクモさんの家を元のように直してください。
元の家よりももっと立派な家をクモさんにあげてください。」
クモは、プリンセス・ラティーファのドゥアーをじっと聞いているようでした。

P16
ドゥアーを終えると、プリンセス・ラティーファは、言いました。「アルハムドゥリッラー!いい考えを思いついたわ!」プリンセス・ラティーファは、大急ぎでお城に戻ると、金色の絹の糸を取って来ました。王室だけの特別な布を織るための特別な金の細い糸です。

P18
プリンセス・ラティーファは、上手に金の糸を織り始めました。「ビスミッラー、うまく行きますように!」金の糸はとても細いけれど、大変じょうぶで強い糸でした。糸はキラキラ光って、プリンセス・ラティーファのきれいな心を照らすようでした。

P20
「アルハムドゥリッラー!できたわ。さあ、クモさん、新しいおうちができあがりましたよ。」クモは、金の糸でできた強くて新しい家にそーっと入りました。「マーシャーアッラー、とっても素敵。アッラー、私のドゥアーを叶えてくださって、どうもありがとうございます。」プリンセス・ラティーファはとっても幸せそうにほほえみました。

P22
プリンセス・ラティーファのドゥアーのおかげですっかり痛みがなくなり傷も治ったハディージャは言いました。「マーシャーアッラー、プリンセス・ラティーファ、本当にありがとうございます。あんな小さなクモにも親切にして、クモのために大切なお城の金の糸で新しい家を作るなんて、あなたは、なんて心が優しいんでしょう。ジャザーキッラーフ ハイラー。アッラーがあなたにたくさんご褒美をくださいますように!」
プリンセス・ラティーファと召使たちは、クモにさよならを言うと、お城に向かって歩き出しました。新しい家をもらったクモも、とっても喜んでいるように見えました。


クイズ:
1. プリンセス・ラティーファは、クモの家を壊してしまったので、代わりに金の糸で新しい家を作りました。

2. プリンセス・ラティーファは、クモは小さいので、クモの家は壊してしまってもいいと思いました。

3. プリンセス・ラティーファが、クモに刺されたハディージャのために預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)のドゥアーをすると、アッラーが治してくれました。

PDFファイルはこちらから➡プリンセスラティーファとクモ.pdf



posted by An Noor at 19:37| Comment(0) | 幼児〜低学年向けストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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