2010年02月06日

アミーラのすっかりチョコレートな世界

今日もまた、我が家の子供たちのお気に入りを紹介します。

amirachoco.gif

チョコレートが大好きなアミーラちゃんは「この世界がぜーーんぶチョコレートでできていたらいいのに。」と思っていました。ある日、目覚めると世界は本当にチョコレートだらけに!チョコレート好きにはたまらない、ワクワクするようなお話です。でも、最後にはアミーラちゃんは大事なレッスンを学びます。

小さなお子様からちょっと大きめのお子様まで楽しめるお話だと思います。イラストも素敵でかわいらしいです。

ワード・ファイルはこちら⇒Amira’s Totally Chocolate World 日本語訳.doc

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Amira’s Totally Chocolate World
アミーラのすっかりチョコレートな世界


(p.8)
ある日、お庭に座ってチョコレート・バーを食べながら、アミーラはあることを思いつきました。とってもすばらしいことを!この世界がぜーんぶチョコレートでできていたらすてきじゃない?もし、この世界がすっかりチョコレートだらけの世界だったら!

(p.9)
アミーラはすっかりチョコレートだらけの世界でやってみたいことを考えました。お庭からチョコレートでできたお花をつんで食べてみたいし、チョコレートでできた草の上を走りながら、地面に手を伸ばしては味見してみたい。雨が降るときは空に向かって口をあけてチョコレートのしずくを飲んでみたいな。一番には、ダークでクリーミーでおいしいチョコレートの波の上を船に揺られながら、一日中グラスにチョコレートをくんでは飲み続けたい。アミーラは考えました。「すっかりチョコレートだらけの世界だったらなんてすばらしいんでしょう!」

(p.10)
すっかりチョコレートでできた世界のことを考えれば考えるほど、アミーラはうれしくなってきました。毎晩、寝る前に、アミーラは目を閉じてアッラーに、すっかりチョコレートでできた世界にしてください、とお願いしました。しかし、毎朝、目を覚ますと、お花はいまだにお花の香りのままだし、草はいまだに草のような感触のままだし、雨もいまだに雨の味のままだし、おうちの近くの海もいまだに青いままなのでした。

(p.11)
ある夜、アミーラは興奮しながらベッドに行きました。なぜかというと次の日は特別な日、イード・ル・フィトルだったのです。アミーラは、今回のラマダーンで初めて、いく日か断食をしていました。お母さんはアミーラのために、チョコレート・アイシングがたっぷりの特製チョコレート・ケーキを焼いてくれると約束していました。

(p.12)
翌朝、アミーラは目を覚まし、窓から庭を眺めました。いつもなら、お庭にはピンクのバラに、明るい黄色のデイジー、むらさき色のペチュニア、それにオレンジ色のユリが見えました。草はやわらかくてみどり色で、ジャスミンの甘い香りが空気を満たしていました。

しかし、この日、窓の外をのぞいたとき、すてきなサプライズが待っていたのです。すべてがチョコレートになっていたのです。お花も草も、木も、すべてが!アミーラは考えました。「今日はとってもとっても特別な日だわ。」と。

(p.13)
アミーラは服に着替えてすっかりチョコレートの世界を見に、外へ走っていきました。お庭から花をとってかじってみました。こんなにおいしいチョコレートは初めてでした。

地面に手を伸ばし、チョコレートの草を数本つかみとりました。これも同じようにとっても甘いです。アミーラは、頭にぽつぽつとしずくが落ちるのを感じて上を見上げました。チョコレートの雨でした!アミーラは空に向かって口をあけて、上からおいしいチョコレートが降ってくるがままに、口を満たしました。

(p.14)
チョコレートの雨がやむと、チョコレートの虹があらわれました。それは、こい茶色のチョコレートと、うすい茶色のチョコレートと、白いチョコレートと、4つのほかの色のチョコレートでできていました。アミーラはそのあと、一番ほしかったものを思い出しました。ダークでクリーミーなチョコレートの波です。

(p.15)
アミーラは海へとつながるチョコレートの野原とチョコレートの森を走ってぬけました。チョコレートの砂山をのぼり、チョコレートの砂浜を走って、海
までたどりつきました。泡立った、ダークなチョコレートの波が、とってもおいしそうな音を立てては岸にうちつけていました。

(p.16)
アミーラはチョコレートの海を手ですくいあげて、すすってみました。想像していたとおりのすばらしさでした。アミーラは自分のボートにとびのり、チョコレートの波の上で揺られながら、チョコレートを何杯も何杯も飲み続けました。
 
(p.17)
アミーラはそのあと、その日がイードだったことを思い出し、すぐにおうちに戻らないと家族が心配すると思いました。すぐに海岸に戻り、チョコレートの森とチョコレートの野原をできるかぎりのはやさで走りぬけました。おうちの門に近づいたとき、自分の庭に気づきました。ジャスミンの香りはただよってきません。茶色いチョコレートの草は足にやわらかく感じられません。アミーラは美しい色が恋しくなりました。

(p.18)
アミーラは考えました。「バラがピンクで、デイジーが黄色で、ペチュニアがむらさき色で、ユリがオレンジ色なのも悪くないのかも。草がやわらかくてみどり色なのも悪くないのかも。ジャスミンがジャスミンみたいな香りなのも悪くないかも。」

(p.19)
アミーラは、ほかにもいろいろなことを考えました。バラがピンクで、デイジーが黄色で、ペチュニアがむらさき色で、ユリがオレンジ色で草がみどり色で、ジャスミンはジャスミンの香りがして、雨は雨だったら・・・。お花と植物が育つためには水がいることは誰だって知っています。それにチョコレートの海もすばらしいけれど、青い海だって特別です。

(p.20)
「いろんな色でできた世界ってなんてすばらしいんでしょう!」クルアーンの中にある、創造物のさまざまな色について語っているアーヤを思い出しながら、アミーラは考えました。アミーラは目を閉じてもう一つのドゥアーをアッラーにしました。こんどは、アッラーの創造したとおりの世界にもどしてください、と。

(p.21)
アミーラの目覚まし時計がとっても大きな音で鳴ったので、アミーラはベッドから飛び上がりました。窓にかけよってみました。大きくてピンクのバラ、明るい黄色のデイジー、むらさき色のペチュニア、オレンジ色のユリが見えました。草はみどり色でやわらかそうに見えました。それから、開け放った窓から
は、ジャスミンの甘い香りがアミーラの部屋を満たしていきました。

(p.22)
「アルハムドゥリッラー!」アミーラは叫びました。アミーラはすっかりチョコレートでできた世界の夢を見ていただけだと気づきました。アミーラは考えました。「今日は本当に、とってもとっても特別な日だわ。なんて美しい世界に私は住んでいるんでしょう。いろいろな色でできた世界に。」アミーラはゆっくりささやきました。「スブハーナッラー、すべての称賛と感謝は私たちの創造主であり、賢者であり、全知なる御方であるアッラーに属します。」

(p.23)
アミーラはお母さんのもとへ走っていきました。アミーラはお母さんに自分の見た夢と、夢から学んだことについて伝えたかったのです。キッチンのテーブルの上にはアミーラのために特別に焼かれた、チョコレート・アイシングがたっぷりの大きなチョコレート・ケーキがありました。


posted by An Noor at 15:01| Comment(0) | 幼児〜低学年向けストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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