2019年05月20日

カリーマ姫と巨大なワシ

続けて、プリンセス・シリーズから日本語訳の紹介です。
こちらは、カリーマ姫と巨大なワシのお話です。

20150521_73e9f5.jpg

絵本をお持ちの方は、ぜひご活用ください。
(注:以前、原作からあえてストーリーを変えてある部分があります。)


慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において

プリンセス・カリーマと大きなわし


P2
サキーナ城の中で、美しい女の赤ちゃんが産まれました。王様とお妃さまは、アッラーの99の美名をとても愛しておられました。その中でも特に、日本語で、優しい、寛大な(心が広い)という意味の「アル=カリーム」というお名前がとっても好きだったので、赤ちゃんに、「プリンセス・カリーマ」という名前をつけました。

P4 プリンセス・カリーマは、お城の中でとってもかわいく優しい女の子に育ちました。だれか困っている人を見ると、すぐに助けてあげました。
毎朝、プリンセス・カリーマは、お城のお庭にやって来る可愛い小鳥たちに、エサをあげるのが大好きでした。

P6 ある日、王国の一番遠い町で大きな地震が起こり、たくさんの人が困っているというニュースが入って来ました。プリンセス・カリーマは、お父さんの王様のところに急いで行くと言いました。
「お父様、私、地震があった町に今すぐ行って、みんなを助けたいの、お願い行かせてください。」
王様は言いました。
「私の大切なプリンセス・カリーマ、行って助けてきなさい。でも地震のあった町はとても遠い。じゅうぶんに気を付けて行くんだよ。」

P8 プリンセス・カリーマは何人かの家来を連れて、朝早くすぐに出発しました。遠い町までの道はとてもけわしく、危ない道でしたが、プリンセス・カリーマは、あきらめないで勇敢に進みました。崖の上の道は特に細くて、一人が通るのが精いっぱいです。プリンセス・カリーマは、アッラーにドゥアーしました。
「アッラー、どうか私たちをお守ください。無事に町までたどり着かせてください。」

P10 ところが!山の中にある橋まで来た時、リーダーが叫びました。
「ああ、なんてことだ!町へ行くための橋が壊れているぞ!これでは、向こうに渡れない。。。」

P12 プリンセス・カリーマは、リーダーに聞きました。
「橋を直すのに、どのくらいかかるのかしら?」
「大きな橋なので、急いでやっても二日はかかるかと、インシャーアッラー。」
「困ったわ。地震に遭った人達に、早く薬や食べ物、毛布を届けなければならないのに。アッラー!どうか私達の旅を簡単にしてください!あなたのお力で、私たちを町まで届けてください!」
プリンセス・カリーマは、必死にアッラーにドゥアーしました。するとその時、

P14 見たこともないような大きなわしが空から舞い降りてくると、プリンセス・カリーマの前に翼を広げて降り立ちました。翼を広げたわしは、じっとプリンセス・カリーマたちが乗るのを待っているように見えました。リーダーが驚いて叫びました。「スブハーナッラー!!このわしは、アッラーが私たちをお助け下さるために、お送りくださったに違いない!!これに乗れば、薬や食べ物を遠くの町まできっと簡単に運べるぞ!!我々のうち、何人かは残って、橋を直してから行くことにしよう、インシャーアッラー。」

P16
プリンセス・カリーマは、迷わずにわしの背中に飛び乗りました。「ビスミッラー」
大きなわしは次から次へとやって来て、プリンセス・カリーマと家来たちと、食べ物や薬などをみんな背中に乗せると、遠くの町へ向けて飛び立ちました。「アルハムドゥリッラー、アッラー本当にありがとうございます!あなたは何でもできる御方です!」

P18
わしの背中の上で、リーダーはある出来事を思い出していました。
「そういえば何年か前、プリンセス・カリーマが、怪我をしてお城に迷い込んだ、わしの赤ちゃんを助けてあげていた。そうだ!あの時、プリンセス・カリーマは、わしのあかちゃんに薬を塗って、何日かエサをあげていたらすっかり怪我が治って、アルハムドゥリッラー、家族のところに戻してあげていた。このわし達は、あの時のわしの家族にそっくりじゃないか!スブハーナッラー、アッラーは、いつも困っている人に優しいプリンセス・カリーマのことをご覧になっていて、こんな大きなわしを送って、奇跡を起こしてくださった。アルハムドゥリッラー。」

P20
プリンセス・カリーマと家来たちは無事に遠くの町に着くと、わし達は帰って行きました。アッラーは、他の人をいつも助けているプリンセス・カリーマを、わしを使って助けてくれたのです。「ジャザークムッラーフ ハイラー。」プリンセス・カリーマは、わし達に御礼を言うと、地震にあった人達のところに向かいました。

P22
プリンセス・カリーマと家来たちは、地震で怪我をした人達を助けて、薬や食べ物をあげました。
プリンセス・カリーマは、アッラーに感謝して言いました。「アルハムドゥリッラー、いつも私を善いことに使ってくださってありがとうございます。どうか私たちが、地震にあった方たちのために、たくさん働けますように!」
人々はみんなプリンセス・カリーマが、遠くのお城からわざわざやって来たことにびっくりして喜びました。
「マーシャーアッラー、こんな遠い町まで来てくれるとは!なんてすばらしいプリンセスなんだ。私たちは、こんなに心優しいプリンセスは見たことがない。ジャザークムッラーフ ハイラー。プリンセス・カリーマ、あなたにアッラーからのごほうびが沢山ありますように。」


クイズ:
1. プリンセス・カリーマは、いつも困っている人を見ると、助けていたので、本当に困った時に、アッラーが助けてくれました。

2. 遠い町まで行く途中、橋がこわれていたので、プリンセス・カリーマは橋を直してから行くことにしました。

3. アッラーは、プリンセス・カリーマが背中に乗ることができるくらい大きなわしを送ってくれて、遠くの町まで連れて行ってくれました。

PDFファイルはこちら➡プリンセスカリーマと大きなわし.pdf


posted by An Noor at 19:49| Comment(0) | 幼児〜低学年向けストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ラティーファ姫とクモ

プリンセス・シリーズのお話を、また尊敬するシスターが訳してくださいましたので(ジャザーハッラーフ ハイラン!)、インシャーアッラー、続けて二話、紹介します。
絵本をお持ちの方は、ぜひご活用ください♪

まずはこちら、ラティーファ姫とクモのお話です。
20150521_6eb7d8.jpg

(注:以前、日本語訳をアップした二話同様、原作からあえてストーリーを変えてある部分があります。)

慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において

プリンセス・ラティーファとむらさきのクモ


P2
春から夏に変わる頃、イスティカーマ城では、とてもきれいな目をしたかわいい女の子の赤ちゃんが、産まれました。王様とお妃さまは、アッラーの99の美名をとても愛しておられました。その中でも特に、日本語で、優しい、繊細な(小さなこともすべて知っている)、という意味の「アッラティーフ」というお名前がとっても好きだったので、赤ちゃんに、「プリンセス・ラティーファ」という名前をつけました。

P4
プリンセス・ラティーファは、とても優しい心を持った、すばらしい女の子に育ちました。いつもみんなに親切でやさしくて、誰にでも礼儀正しく話しかけました。

P6
ある天気の良い日、プリンセス・ラティーファは、召使の女の子達をおさんぽに誘いました。
「みんなで森にお散歩に行きましょう。森できれいなお花やおもしろい形の木を見に行きましょう。」

P8
みんなで森を歩いていると、プリンセス・ラティーファの召使のハディージャがクモの巣があるのに気付かずに、クモの巣に引っかかってしまいました。紫色の大きなクモは、自分の家を壊されて、びっくりしてハディージャを刺してしまいました。「痛い!」

P10
ハディージャの腕には、クモに刺された跡がふたつ、くっきりと赤くなって残っています。
プリンセス・ラティーファは、すぐに預言者ムハンマドさま(サッラッラーフ アライヒ ワサッラマ)が教えてくださったドゥアーを思い出しました。「ハディージャ、だいじょうぶよ。預言者さま(サッラッラーフ アライヒ ワサッラマ)の教えてくれたドゥアーを言えば、必ず治るわ、インシャーアッラー。」
プリンセス・ラティーファは、自分の右手を傷ついたハディージャの腕に当てるとドゥアーを唱えました。
「アスアルッラーハルアズィーマ ラッバルアルシルアズィーミ アン ヤシュフィヤカ。」×7回
意味(いみ)「私(わたし)は、偉大(いだい)なるアッラー、偉大(いだい)なる玉座(ぎょくざ)の主(おも)にあなたを癒して(いやして)下さる(くださる)ことを祈り(いのり)ます。」

P12
そして、プリンセス・ラティーファは、クモのところに行くと、クモに話しかけました。「アッサラームアライクム☆(あなたの上に 平安がありますように)、クモさん、ごめんなさい。あなたの家をハディージャが壊してしまったので、びっくりしてハディージャを刺したのね。クモさん、どうかハディージャを許してあげてね。ハディージャはあなたの家が見えなかったの。わざと壊したんじゃないのよ。」プリンセス・ラティーファはやさしくクモに語り掛けました。

P14
それから、プリンセス・ラティーファは、アッラーにドゥアーしました。
「アッラー、どうかクモさんの家を元のように直してください。
元の家よりももっと立派な家をクモさんにあげてください。」
クモは、プリンセス・ラティーファのドゥアーをじっと聞いているようでした。

P16
ドゥアーを終えると、プリンセス・ラティーファは、言いました。「アルハムドゥリッラー!いい考えを思いついたわ!」プリンセス・ラティーファは、大急ぎでお城に戻ると、金色の絹の糸を取って来ました。王室だけの特別な布を織るための特別な金の細い糸です。

P18
プリンセス・ラティーファは、上手に金の糸を織り始めました。「ビスミッラー、うまく行きますように!」金の糸はとても細いけれど、大変じょうぶで強い糸でした。糸はキラキラ光って、プリンセス・ラティーファのきれいな心を照らすようでした。

P20
「アルハムドゥリッラー!できたわ。さあ、クモさん、新しいおうちができあがりましたよ。」クモは、金の糸でできた強くて新しい家にそーっと入りました。「マーシャーアッラー、とっても素敵。アッラー、私のドゥアーを叶えてくださって、どうもありがとうございます。」プリンセス・ラティーファはとっても幸せそうにほほえみました。

P22
プリンセス・ラティーファのドゥアーのおかげですっかり痛みがなくなり傷も治ったハディージャは言いました。「マーシャーアッラー、プリンセス・ラティーファ、本当にありがとうございます。あんな小さなクモにも親切にして、クモのために大切なお城の金の糸で新しい家を作るなんて、あなたは、なんて心が優しいんでしょう。ジャザーキッラーフ ハイラー。アッラーがあなたにたくさんご褒美をくださいますように!」
プリンセス・ラティーファと召使たちは、クモにさよならを言うと、お城に向かって歩き出しました。新しい家をもらったクモも、とっても喜んでいるように見えました。


クイズ:
1. プリンセス・ラティーファは、クモの家を壊してしまったので、代わりに金の糸で新しい家を作りました。

2. プリンセス・ラティーファは、クモは小さいので、クモの家は壊してしまってもいいと思いました。

3. プリンセス・ラティーファが、クモに刺されたハディージャのために預言者様(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)のドゥアーをすると、アッラーが治してくれました。

PDFファイルはこちらから➡プリンセスラティーファとクモ.pdf



posted by An Noor at 19:37| Comment(0) | 幼児〜低学年向けストーリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年ラマダーン作品のご紹介

ご無沙汰しております。

今年もラマダーンが始まり、あっという間に半分が過ぎました。

今更になりますが、2017年に応募いただいたラマダーンの作品が、FBページでのみのご紹介となっていたため、こちらでも紹介したいと思います。
(※年齢は2017年作品応募時のものです)

あむる君(8歳)

イードおめでとう・ポップアップカード
19554744_10154805860342183_1414872096384562162_n.jpg

19248110_10154805860352183_7997891497218863714_n.jpg
すごく工夫されたカードですね、マーシャーアッラー☆

ラマダーン・カード
19510458_10154805860622183_518706111434278141_n.jpg

ペーパービーズ・スブハ
19248090_10154805860337183_2922230540956624844_n.jpg
なんと紙でできています、スブハーナッラー!

ランタン
19247973_10154805860607183_5581361999434241134_n.jpg

ラマダーン・カレンダー
19437391_10154805860642183_1438367402857499363_n.jpg
牛乳パック、空き箱を利用したラマダーン・カレンダー。
中にはイフタールのお楽しみが入っているそうです、マーシャーアッラー♡

ほしのひかる君(6歳)

ラマダーンの紙芝居を作って送ってくれました!
19396865_10154797659572183_1430993759291471495_n.jpg

らふまちゃん(9歳)

カアバの形のスノードームと、ヨーグルトバナナケーキを作った写真、ラマダーン川柳と短歌を送ってくれました♡
19399848_10154790591507183_3977376963766730330_n.jpg

あやん君(12歳)

19260755_10154769204372183_5572663235555093085_n.jpg

カアバの模型
19060193_10154769204142183_2003693470597876222_n.jpg

19225965_10154769204377183_5373488702442773269_n.jpg

マーシャーアッラー、カウサル章を上手に書いてくれました!
19113974_10154769204152183_8451034427363122012_n.jpg

愛美良ちゃん(8歳)
19225542_10154769204157183_396090527706882036_n.jpg

泰弥葉ちゃん(7歳)
19059586_10154769204387183_936137768508996769_n.jpg

マーシャーアッラー、素敵な作品ばかり、ありがとうございました!
ジャザークムッラーフ ハイラン!!

私事ですが、2017年に末っ子を出産してからというもの、時間をとることが難しく、
去年、今年、とラマダーン新聞、作品募集、およびラマダーン日記配布はお休みとさせていただいております。
インシャーアッラー、また余裕が出たころに再開できれば、と思います。

それでは、残り半分も皆さまにとって実りの多い良いラマダーンとなりますように。
posted by An Noor at 00:54| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。